お客さんの目線に立って気になるアレコレを調査する企画、第2弾です。
2回目の活動はわたくしおしおさんが隊長となり、「ノースフェイス2トップパンツ徹底比較」ということで、「実際なんで人気なん?似てるけどどう違うんや?」を検証していきます。
比較する商品はこちら
ALPINE LIGHT PANT(アルパインライトパンツ)
DORO LIGHT PANT(ドーローライトパンツ)
アルパインライトパンツがノースのパンツカテゴリで年間1位、そしてドーローライトパンツが2位でした。
アルパインライトパンツは先日公開された”
上半期ベストバイ”の購入数ランキングでも第5位にランクインしております。
このパンツ、もうね、私が知る限りずっとパンツカテゴリで1位です。ノースフェイスのパンツで1番人気かつ、ナチュラムでお取り扱いするパンツの中でもぶっちぎりのベストセラーです。
ノースの2番人気のパンツがドーローライトって、正直この企画が動き出すまで把握していませんでした。日本と世界、それぞれ2番目に高い山って意外に分からないのと一緒です。
2つの写真を見比べて、商品説明を読み比べて、、、思ったのは「いや同じやないかい!」でした。ほな2000円安いドーローライトパンツのほうがええやないか、と思ったところで調査開始です。
調査開始
「アルパインライトパンツが圧倒的に売れてるけど、実はちょっと安いドーローライトパンツで事足りるのでは?」という仮説を元に検証していきます。
公式の商品説明から特徴を簡単にまとめたものが以下です。
基本情報
●アルパインライトパンツ
<足さばきの良さを重視した汎用性の高いパンツ>
定価17,600円(税込)
・ストレッチ性が高い
・テーパードシルエット
・ウエストは紐仕様
・静電気ケア
・撥水
・サイドポケット2、バックポケット1
・着心地が良い
・立体的なパターン
・フロントファスナーはダブルスライダー
●ドーローライトパンツ
<自然な風合いと足さばきの良いシルエットで汎用性を実現したパンツ>
定価15,400(税込)
・ストレッチ性が高い
・テーパードシルエット
・ウエストは紐仕様
・静電気ケア
・撥水
・サイドポケット2、バックポケット1
・ナチュラルな風合い
・型崩れしにくい
…”同じ”ですね。
ただどうやらドーローライトパンツは”自然な風合い”もウリにしているようですが…キャッチコピーを考えているであろう商品企画部の苦労が伺えます。
実際のところどうなのか、パーツごとに細かく見ていきます。
アルパインライトパンツはネイビー、ドーローライトパンツはブラックを使用しています。
以下、
アルパインライトパンツ=アルパイン
ドーローライトパンツ=ドーロー
と呼称します。
パーツごとの比較
素材感
生地のアップです。実物を目の前にするとはっきりわかるのですが、たしかにドーロー(右)は普段使いにも違和感のないナチュラルな風合いです。
そしてアルパインは思っていたよりちゃんとソフトシェル。テクニカル感が強い生地でした。
なるほどキャッチコピーは苦し紛れに取り繕った文章ではなかったようで反省しました。
ここは大きな違いですね。普段使いもしたいユーザーにとってはドーローが一歩リードです。
ロゴ
左ひざ上にあるロゴですが、アルパインはプリント、ドーローは刺繍です。これは実際に見るまで気付きませんでした。
なんとなく刺繍のほうが好まれる方が多いのでしょうか?
サイドポケット
アルパインはジッパーポケットでした。
登山が好きなkiro隊員曰く、ポケットのジッパーは「いつも開きっぱ」だそうですが、めっちゃくちゃアクティブに動くことを想定しているということでしょう。
ポケットが総メッシュであることは両者同じです。
バックポケット
おしりのポケットはそれぞれ右側に一つ、ジッパータイプであることも同じでした。
タブのデザインが異なりますがまあ誤差の範囲です。
立体裁断
アルパインの商品説明では「立体的なパターン」と記載があり、ドーローは特に触れられていなかった部分です。
どちらも立体ですね。なんならドーローのほうがしっかり膝の形に丸く立体的に作られているように見えます。
ウエスト
これはどちらも同じ、ウエストはゴム+紐です。
アルパインの商品説明ではハーネス使用を想定しているとの記載がありました。
フロントファスナー
こちらはアルパインのみの仕様。
フロントファスナーはダブルスライダーってこういうことか!こちらもハーネス使用を想定しているようです。男性のクライマーには嬉しい気遣いなのでしょうか?
生地の厚み
地味な絵面ですがこちらが今回のハイライトです。ご覧の通り、生地の厚みが全然違います。
南中隊員に試し履きしてもらいましたが、「夏はドーロー一択」とのことでした。たしかに手で触ってみるだけでもアルパインは夏には厳しい厚みだと分かります。
反対にドーローは冬場は1枚では履けない生地感です。
どちらも通年展開していて、季節によって売れ方に波のない商品なので、ここまで差があるとは予想外でした。
履き比べ
続いて実際の着用画像です。
モデルは身長167cmの南中隊員です。
サイズ表
●アルパインライトパンツ
●ドーローライトパンツ
サイズ表によると、アルパインのほうがウエスト、股下、総丈が数センチ大きいようですが、アルパインとドーローのシルエットの差はほとんどありません。
SサイズとMサイズの比較では、正面から見ると大きな違いは無く、横から見た時のワタリに差があるようです。
南中隊員の身長的にはSサイズが適応サイズとなるそうですが、本人のシルエットの好みとしてはMサイズを選んで裾上げする、ということでした。
評価
試し履きした南中隊員に点数をつけてもらいました。
合計点では同点!でしたが、得票した項目に差があります。
特筆すべきはアルパインのストレッチ性。どちらもストレッチ性は抜群。ですがドーローのストレッチ性を100点とするとアルパインは120点だそうです。
軽さは生地が薄いドーローが高得点なのは納得ですね。その他、着心地やシルエットは同等のようです。ただドーローは時期的にちょうど良かったこともあり、軽い履き心地がクセになる、と南中隊員に好評でした。
結論
冬はアルパイン!夏はドーロー!
アルパインライトパンツは秋冬向け。
安心感のある厚み、かつハーネス対応仕様なのでガシガシ使う玄人向け。
ドーローライトパンツは春夏秋向け。
ナチュラルな風合いの生地感でタウンユースしたい人にもおすすめ。
という結論になりました。
パンツカテゴリ1位と2位の比較でしたが、売れ個数はアルパインライトパンツとドーローライトパンツの間には大きな差があります。
元々アルパインライトパンツはシルエットが良く普段使いするユーザーも多いという認識でした。
今回の調査でドーローライトパンツはアルパインとシルエットが同じで、より汎用性が高いことが分かりました。
「アルパインライトパンツが圧倒的に売れてるけど、実はちょっと安いドーローライトパンツで事足りるのでは?」という説は正しい、といえるのではないでしょうか。
ただし季節による、という注意書き付きで。
皆さまのお買い物の参考になれば幸いです。
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ALPINE LIGHT PANT(アルパインライトパンツ)
DORO LIGHT PANT(ドーローライトパンツ)