商品に対する素朴な疑問や選び方ついて解明する企画、"気になる！アレコレ調査隊"第6弾です。執筆は今回もおしおさんが担当します。

ダウンが欲しいけど高級品だし失敗したくない！そんな悩める方々に向け、各ブランドの看板ダウンを比較し採点してみました。

今回ピックアップしたブラントと商品はこちら。


・THE NORTH FACE
　バルトロライトジャケット
　オルタレーションバフズジャケット
・NANGA
　オーロラテックスダウンジャケット
・Patagonia
　ストームシャドーパーカ
・snowpeak
　FR 2Lダウンジャケット
・MAMMUT
　ロゼグ2.0インサレーションフーデッドジャケット

おまけ
・TAION
　スポーツクラシック ボリュームダウンジャケット

各ブランドダウンといえばコレ、なロフト感のある商品をピックアップ。ノースフェイスからは外せないバルトロライトに加え、アーバンテイストな期待のルーキー、オルタレーションバフズジャケットの2つをチョイスしました。

この中で比較するにはロフト感が足りないもののコスパに優れるタイオンもおまけで採点しました。

評価する項目は
着心地、軽さ、暖かさ、値段、シルエット、デザインの6点です。
10点満点で評価し、ナチュラム的no.1ダウンを決定します。


シルエットとデザインの項目を分けたのが肝です。
第一印象のデザインが気に入っても着てみると思ったよりデカい…！と点数が伸び悩んだアイテムも。


まず各アイテム基本スペックは以下の通りです。価格は2024年12月現時点での情報です。



　定価：66,000円（税込）
　詰め物：ダウン72％、レーヨン20％、フェザー8％
　重量：900g


　定価：61,050円（税込）
　詰め物：ダウン80％、フェザー20％
　重量：1000g


　定価：47,300円（税込）
　詰め物：ダウン90％、フェザー10％
　重量：750g


　定価：143,000円（税込）
　詰め物：ダウン75％、フェザー25％
　重量：1100g


　定価：66,000円（税込）
　詰め物：ダウンミニマム90％
　重量：950g


　定価：57,200円（税込）
　詰め物：ダウン85％、フェザー15％
　重量：1150g


　定価：19,800円（税込）
　詰め物：ダウン95%、フェザー5％
　重量：750g

ぜひ皆さんも心の中で第一印象での一位を決めてみてくださいね。

では早速得点を見ていきましょう。
わたくし、南中さん、kiroさんの3名がそれぞれ主観で採点し、3人の平均点を出しました。







キングオブダウン、バルトロを抑え1位となったのは、ナンガの看板商品であるオーロラテックスダウンジャケットでした。ダウン専門店としての矜持を感じさせる結果に拍手を贈りたいと思います。

各項目高得点ですが、中でもボリューム感や防水生地というスペックに対する750gという軽さが評価につながりました。

また、各社ブランドの顔になるダウンということで6万前後の価格帯が並ぶ中、高品質な河田フェザーを用いて47,300円というコスパの良さが光ります。

ダウンを150g封入し、0度まで対応する保温力に対し、きれいなシルエットで大げさすぎないのも街着として使いやすくバランスが良いと思います。
細かな点では、止水ジッパーを使用し前立ての被せが無いのが脱ぎ着しやすくノンストレスであるという声も。

商品ページ

続いてバルトロが2位でした。
軽さや申し分ない暖かさと、包まれるような着心地が高評価です。所有欲を満たしてくれるアイコニックなデザインも、好きな人にはたまらないでしょう。

商品ページ

3位はダークホース？なスノーピークFR 2Lダウンジャケットでした。
66,000円という価格で失点しながらもその他はすべて高水準です。他がシルエットで評価を落としがちなところをしっかり高得点を獲得。ラグランスリーブなので肩周りもすっきりと、ブルゾン見えするビジュアルが好評でした。

商品ページ

4位はノースのオルタレーションバフズジャケットです。
個人的には以前推すスメブログでも書いた通りデザインが今っぽくて期待大だったのですが、実際着てみるとなんともビッグシルエット。人によっては着こなすのが難しいかもしれません。
シルエット以外は高得点を獲得しています。

商品ページ

5位はパタゴニアのストームシャドーパーカです。
ご覧の通り14万という価格に足を引っ張られているだけで、そのほかの項目はかなり高評価です。
コートのような上品なシルエットで、時代にも左右されない普遍性を持つジャケットです。
お財布に余裕のある方、パタゴニアの熱烈なファンの方はぜひ。

商品ページ

点数をつけたからには最下位が決まるのも必然。ワーストはマムートのロゼグ2.0インサレーションフーデッドジャケットでした。

足を引っ張ったのは1150gという重さです。ウール調の生地なので致し方ありませんが、このラインナップで着比べた時に重さや硬さが気になりました。クラシカルなデザインも人を選ぶかもしれません。
ただし暖かさや表面生地の耐水圧に関しては言うことがなく、マムートでは人気のダウンです。

商品ページ

おまけのTAIONです。
これらのラインナップで比較すると身体とダウンに隙間ができ暖かさで見劣りするものの、ダウンで2万アンダーという価格は大きな魅力です。普段使いとしての選択肢には余裕で入りますね。

商品ページ

以上、ダウン頂上決戦でした。
一年頑張った自分へのご褒美に、はたまた景気づけに買い初めの品として、ぜひご検討ください。