【山食行路】 第4座 槍ヶ岳

naturum_buyer

2024年08月23日 13:30



どうも。kiroです。


【山食行路(やましょくこうろ)】

山を学び、山を知る。
食事を堪能し、恵に感謝。
行く手にはいろいろな路があるが、
そのすべてを楽しむ。

そんな山歩きがしたいと思い名づけました。


独自目線の体験談や、メーカーさんからのアドバイスなどを発信しながら、
まだまだ未熟な私が山を楽しむための実記とでもいいましょうか。

様々な方に楽しんで読んで頂き、何かのためになれば嬉しいです。


はじめに


これは本格的に登山をはじめて1年経った頃の話。
私が山のメーカーに勤務していて、
たくさん山の経験を積もうと奮闘していた時の話だ。

はじめて富士山に登った次の年、憧れだった槍ヶ岳にチャレンジした。

家族で上高地には行ったことはあったが、
登山をするために上高地に行ったのは初めて。

9月頃に槍ヶ岳にチャレンジしたのだけど、
山に入る少し前に台風が来ていた。
登山当日には台風は去っていたが、風はまだ残っているような天候だった。

当時、山のメーカーに勤務していた時の上司に「大人な判断をするように。」
と言われたことを今でも思い出す。

わくわくしつつ、不安な気持ちを抱えながら登山をスタートした。


今回のスケジュール




持ち物&服装



服装

【24春夏】Women’sエンジョイマウンテンライフジャケットウィメンズ
GoblinMLJacketAFWomen’s
【24秋冬】Wウィンドストッパーゼファーシェルカーディガンウィメンズ

メリノスピンライトロングスリーブウィメンズ
【24春夏】キャプリーンクールデイリーグラフィックシャツメンズ
【24秋冬】ALPINELIGHTPANT(アルパインライトパンツ)ウィメンズ

ヘビーエクスペディションブーツ
STEENSPEAKOUTDRY(スティーンズピークアウトドライ)
【24秋冬】ALPINISTOLT38(アルピニストLT38)

※廃盤品のため近い商品での代替え

持ち物

広口0.5LTritanRenew
アルミクッカーセットM

マイクロレギュレーターストーブウインドマスター
パワーガス250トリプルミックス



1日目


友人と朝の6時頃、新宿バスターミナルで待ち合わせ。
私は前日新宿で仕事があったので前乗りしていた。

また前日には台風が関西の方に接近。
関東には上陸していないものの、風が強かった。

「もしかしたら登れないかもね。」
と話しつついったん上高地に向かった。

到着すると雨が少し降っていて、
天気もどんよりしていたが
これなら進めると判断。
登山届を提出し、入山した。



上高地が観光で賑わっているところを横目に
ルートをどんどん進んでいく。

明神池を過ぎると本格的な登山道になる。
ここから先はしっかりと装備を
持っている人だけが進める道。



雨でぬかるんだ道を
上手によけながら進む。

徳沢を過ぎたあたりで気づく。
そう、時間だ。

私たちは今日槍沢ロッジまで行く予定だった。

このペースで進めば槍沢ロッジに到着するころには
暗くなっているのでは?

とりあえず槍沢ロッジに電話をしてみた。
すると受け入れてはくれるとのこと。

「でも山小屋には15:00までには
到着しておくのが暗黙のルールだよ。」

と教えてもらった。

知らなかった。
富士山では山小屋に泊ったが、
それ以外でははじめての山小屋での宿泊。

山小屋の人にそのまま横尾山荘に
宿泊することを進められてその指示に従った。


横尾山荘


横尾山荘に到着するころには
雨も少し強くなっていた。

受付を済ませ、お風呂に入らせてもらった。

雨の中歩いていたので、
お風呂にはいれるのがありがたい。

横尾山荘に宿泊することにして
本当に良かったと思う。

その日宿泊していた人たちみんなで晩御飯。
おいしかった。



部屋で友人と反省会。
そもそもスタートする時間が間違ってるし、
計画が甘かった。

明日は早朝に出発はするが、
山小屋の天気予報もあまりいいとは言えない。
引き返すことを前提に行動することに。
※山小屋には天気予報を貼ってくれているの出発前に必ず確認こと

夜になると長野県警察山岳遭難救助隊の方々が
山小屋に来てくれて
プチ講習会をしてくれた。



山での歩き方、
ケガをした人の担ぎ方、などなど...
貴重な時間で勉強になった。

山の朝は早い。
早朝出発の人も多いので
迷惑にならないように私たちも早く寝る。


2日目


山小屋の方に朝御飯のお弁当をもらって
暗いうちに横尾山荘を出発。

ほかの登山客は涸沢方面に向かうらしい。
槍ヶ岳方面は私たちだけ。



こんなに暗い中歩くのが怖すぎて
友人と何かと大きな声を出しながら歩く。

ビビりながら歩いていると日が昇ってきた。
あたりが明るくなるころには槍沢ロッジに到着。



さて、ここから先に進むのか...
引き返すのか...

どうするか迷っていると
槍ヶ岳方面から下山する人たちに会った。

どうやら早朝、槍沢ロッジを出発したが
引き返したらしい。

これで私たちのルートも決まり!
上高地まで引き返そう。



上高地に向かってひたすら歩く。



途中でおさるの群れに遭遇。
邪魔をしないように静かに通る。

休憩を取りつつ下山し、無事上高地に到着。

予定とは違うスケジュールになったので
上高地で本日の宿を探さなければいけない!

が、以外にもすんなり決まった。

宿泊したホテルの方々がとても親切で、
ビシャビシャに濡れたシューズなどすべてボイラー室?
みたいなところ運んでくれて乾かしてくれて、
お風呂ももう入れるからとそのままお風呂に案内された。
(ちゃっかり1番風呂)

飛び込みにも関わらずとても親切にしてくださって
ありがとうございます。

山に登っているといつも思う。
みんな親切。

たまに知らない人たちと
行動食の交換会とかはじまるんだよな。
結果、行きよりも荷物が増えることもしばしば。

人との出会いも山の醍醐味だと私は思っている。

いい1日だったな...


3日目


せっかくなので上高地を散策。



大好きな野沢菜のおやきを食べた。
野沢菜って最高においしい。
(今では必ず立ち寄る山小屋があってそこの野沢菜のおにぎりが大好き)

この登山では富士山以外での初めての山小屋泊。
学ぶことが多かった。

「大人な判断」はできていただろうか...
いろいろ考えながら帰路につく。




それから何度か槍ヶ岳に再チャレンジしようと試みたのだが、
天候やコロナなどいろいろなことあり槍ヶ岳にはまだ行けず...

一昨年、涸沢へ行ったときは最高の天気だった。

涸沢岳から富士山まで見えるほどの最高の天気。
槍ヶ岳を眺めながら絶対またチャレンジしようと思った。






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山遊びにオススメの道具を集め、スタッフの体験談なども随時更新予定です!

ぜひチェックしてみてください。


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